2014年9月29日月曜日

三國遺事:「序文」

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 《考古学&古代史の諸問題》 
 《参考:年表・資料》

 ◎三國遺事:卷第一 紀異1 「序文」

 (原文)

 敍曰

 大抵古之聖人 方其禮樂興邦 仁義設敎 則怪力亂神 在所不語

 然而帝王之將興也 膺符命 受圖 必有以異於人者 

 然後能乘大變 握大器 成大業也

 故河出圖 洛出書 而聖人作

 以至虹繞神母而誕羲

 龍感女登而生炎

 皇娥遊窮桑之野

 有神童自稱白帝子

 交通而生小昊 

 簡狄呑卵而生契 

 姜履跡而生 

 胎孕十四月而生堯 

 龍交大澤而生沛公 

 自此而降 

 豈可殫記 

 然則三國之始祖 

 皆發乎神異 

 何足怪哉 

 此紀異之所以漸諸篇也 

 意在斯焉

 (訳文)

 敍に曰く。 

 大抵(およそ)古(いにしえ)の聖人、

 方(まさ)にその禮樂に邦(くに)を興(おこ)し、

 仁義に敎を設け、すなわち怪力・亂神の在るを語らず。

 然(しか)るに帝王の將(まさ)に興(おこ)らんとするや、

 符命(ふめい)を膺(う)け、圖(ずろく)を受け、

 必ず人に異なる者有り。

 然る後に能く大變に乘じ、大器を握し、大業を成す。

 故に河(=黄河)は圖を出し、

 洛(=洛水)は書を出して聖人を作(な)す

 (伝説に伏羲氏のとき黄河から図が出、

  夏王朝の禹王のとき洛水から亀の背に書かれた文書が出たという)。

 もって、虹、神母に繞(まと)いて羲

 (ぎ/三皇五帝のひとり、伏羲(フクギ)のこと。)誕(うま)れ、

 龍、女登

 (じょとう/『史記』三皇本紀に見える。皇五帝のひとり炎帝の母。)

 に感じて炎(えん/三皇五帝のひとり炎帝神農氏のこと。)を生み、

 皇娥(こうが/三皇五帝のひとり小昊(ショウコウ)の母。)は

 窮桑(きゅうそう)の野に遊ぶに、自ら白帝の子と稱す神童あり、

 交り通じて小昊(しょうこう/三皇五帝のひとり。)を生み、

 簡狄(かんてき/水浴びをしていたとき、

 ツバメが卵を落としたのを見て、その卵をのんだところ、

 身ごもって契を生んだという。)は卵を呑みて

 契(せつ/商(殷)王朝の始祖。)を生み、

 姜(きょうげん/郊外の草原で巨人の足跡を踏み棄を懐妊した。)は

 跡を履(ふ)みて(き/后稷(コウショク)ともいう周の始祖。)を生み、

 胎孕十四月にして堯(ぎょう/五帝のひとり。

 妊娠十四ヵ月にして誕生したという。)を生み、

 龍、大澤に交わりて沛公

 (はいこう/前漢の高祖劉邦のこと。赤龍の子という伝説あり。)

 を生むに至る。 

 これより降(くだ)るに、

 豈(あ)に記し殫(つく)す可(べ)けんや。

 然してすなわち三國の始祖は皆神異を發す。

 何ぞ怪しむに足らんや。

 これ「紀異」をもって諸篇の漸(はじめ)とするところなり。

 意、これに在り。

 ≪参考リンク≫

 『古代史獺祭
 『三国史記
 『三国遺事
 『三国遺事
 『電子大藏經
 『倭・倭人関連の朝鮮文献
 『朝鮮の歴史

《参考》

 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿、牛頭、空白の布幕、幕と婦人、マルタ十字紋等
 (アルパチア遺跡出土の碗形土器に描かれている) 
  

 牛頭を象った神社建築の棟飾部

 本生図と踊子像のある石柱

 Tell Arpachiyah (Iraq) 
 Tell Arpachiyah (Iraq)     
 ハラフ期の土器について
 ハブール川
 ハブール川(ハブル川、カブル川、Khabur、Habor
、Habur、Chabur、アラム語:ܚܒܘܪ, クルド語:Çemê Xabûr, アラビア語:نهر الخابور Bahr al-Chabur
 ARPACHIYAH 1976
 高床式神殿
 牛頭を象った神社建築の棟飾部
 神社のルーツ
 鳥居のルーツ

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